外傷性腕頭動脈仮性瘤をカバードステントで閉鎖した1小児例
1 沖縄県立南部医療センター・こども医療センター小児科
2 沖縄県立北部病院小児科
3 沖縄県立南部医療センター・こども医療センター小児循環器内科
4 沖縄県立南部医療センター・こども医療センター小児集中治療科
5 沖縄県立南部医療センター・こども医療センター放射線科
自動車事故に遭遇し,両側肺挫傷,左気胸,腕頭動脈仮性瘤などの鈍的外傷を被った8歳の女児を報告する.腕頭動脈瘤からの出血はなく,肺挫傷と気胸も保存的に管理が可能となったので,瘤破裂を避けるために右大腿動脈から腕頭動脈にカバードステントを留置し,仮性瘤との交通孔を閉鎖した.腕頭動脈損傷は出血量が多いと死亡する場合があり,迅速な外科的修復が必要である.しかし,多量の出血を伴わない不完全断裂や仮性瘤の場合は,カバードステント留置術などの血管内治療が低侵襲かつ迅速に施行できる有力な一治療法である.
キーワード:腕頭動脈損傷;仮性動脈瘤;カバードステント;交通外傷
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