Journal of JCIC

Online edition: ISSN 2432–2342
JCIC学会事務局
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Journal of JCIC 5(1): 14-18 (2020)
doi:10.20599/jjcic.5.14

症例報告

3か月男児の異型大動脈縮窄に対するステント留置ミディアムサイズステントにおけるステントリマウント手技の効果

昭和大学病院小児循環器・成人先天性心疾患センター

受付日:2020年7月9日
受理日:2020年8月24日
発行日:2020年9月30日
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大動脈縮窄に対するステント留置は,一般に成人の血管径まで拡大できるステントを留置できる場合に高い推奨レベルとなっており,ガイドライン上も対象の体重25 kg以上が推奨されている.乳幼児期の未治療の大動脈縮窄では外科手術が第一選択であるが,手術侵襲や長期予後への懸念から,止むを得ず姑息的治療としてステント留置が考慮される場合がある.乳児に施行する場合,体格に比して大きなシースを大腿動脈に留置する必要があることから,穿刺血管損傷も大きな問題となる.国内で流通しているラージまたはエクストララージサイズのステントはバルーンにマウントされておらず,適切なサイズのバルーンにマウントして使用する.一方,バルーンにマウントされたミディアムサイズのステントを別のバルーンにリマウントする手技については報告が少ない.今回,われわれは3か月男児の異型大動脈縮窄に対して,Omnilink Elite® 10 mm/29 mmをムスタング™ 5 mm/40 mmにリマウントすることで6 Fシースの通過を可能とし,ステント留置術を安全に施行し得た症例を経験した.

Key words: coarctation of the aorta; stent; remount procedure; sheath; infant

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